世界の共通語と言えばいまだナンバーワンは英語。とはいえ、昨今では英語以外の第二外国語を学ぶことも珍しくないのではないでしょうか?
ひと昔前だったら、第二外国語が大学で必修で・・などという理由だったかもしれませんが、今はそれ以外の理由で第二外国語を学ぶ人たちも多いように思います。
そして、その大部分の人たちの学ぶ理由やきっかけは、大きく以下の3つでしょうか。
①出張・駐在や取引先との仕事でのコミュニケーションのため
②“何か”スキルを身に着けたい
③文化や人に惹かれたところから語学へ入る
私がインドネシア語講師としてレッスンをしたり、インドネシアやインドネシア語が好きな仲間が集まる交流会の運営を始めて約2年になりますが、これまでの受講生や交流会メンバーも大体が上記3つの理由が多いです。
人は“きっかけとや理由“がないとなかなか行動しない生き物です。上記3つの理由はどれも正解・不正解はありません。
ただ、どの言語を学ぶにも、上達が早い人や継続できる人にはある特徴があるように思います。
それは、「義務感よりも、好きな気持ち」で勉強をする人たちです。
先日私が運営するオンラインコミュニティ、メラプティ交流会で、語学学習の方法シェア会を開催しました。
交流会にはインドネシア好きやインドネシアに関わる日本人メンバーと日本好き、日本語を学ぶインドネシア人メンバーがいます。
中には学習歴が短くてもものすごく会話力があるメンバーもいますし、漢字が得意なメンバーもいます。
勉強方法も十人十色。またその中でも自分に合うもの・合わないものがあります。
自分ひとりではなかなか思いつかないような方法やアイデアも、人に聞いてみると出てくるものです。
何語を勉強していても、上手な人にはそのコツを聞きたいですよね?!
このシェア会で学習方法をシェアしてくれた日本人・インドネシア人のメンバーのみんなの共通点は、「インドネシア語」が目的・ゴールというよりも、その後ろに「好き」があることです。
日本のアニメが大好きで動画を見て日本語を学んだり、ジャニーズのアイドルが好きで日本語を学ぶメンバーもいます。
また、日本人メンバーにも、以前住んでいた・仕事で関わったことをきっかけにずっとインドネシア語やインドネシア人と関わりたいと学び続けるメンバーもいます。
学生時代を思い出すとイメージしやすいのですが、好きな科目は授業に楽しく、前向きに参加できるけど、嫌いな科目は教室で授業を聴くことさえも億劫になってしまったことがあるのではないでしょうか。
好きな科目はテストでも点数は伸びますが、嫌いな科目は点数にも表れます。「嫌い、いやだ」と思えば思うほど、その科目へのやる気がどんどんなくなっていくという悪循環・・・。みなさんも経験ありませんか?
語学学習を「楽しく継続」していく一番のコツは、やはり「文化や人を好きになること」です。
私がインドネシア語の講師という肩書で活動しながら、SNSではインドネシアの文化や時事ニュースを多くシェアするのも、学習者のみなさんに少しでも文化の部分に興味を持ち好きになってもらうためです。
スポーツでも音楽でも、何か文化面で好きなことを見つけられると、もっと知りたくなるので勉強のモチベーションも上がります。
「好きこそものの上手なれ」日本語以外の言語でも同じ意味のことわざが多数あると聞きます。シンプルですが、これこそ楽しく継続して学びを深めるためのコツではないでしょうか。
Written by 杏子スパルディ(インドネシア)