ドイツでは妊娠判明した時から、一人助産師を選んで登録し、妊娠中から産後の赤ちゃんと自分のケアまで面倒を見てもらいます。
産後1週目は2日に1度家に来てくれて、赤ちゃんの体重を測ったり、母親の会陰切開の様子を見たり、授乳のアドバイスをくれたりします。
ただ、自分が住んでいる地域に来てくれるヘバメさんをオンラインや人の紹介で探してメールや電話で連絡して、面倒を看てくれる同意を得なくてはいけません。
フランクフルトのような大きな街ではヘバメさんの不足が深刻で、私も両親学級で出会った皆も、20人ぐらいにメールや電話をしたけれど可能な人が見つからず、結局最後まで見つからないケースもあるようです。
私の場合は幸いなことに、日本人女性を専門に見てくれるというドイツ人のヘバメさんを日本人の友達が紹介してくれました。費用は保険でカバーされます。
産院でもらえる処方箋で、搾乳機が近くの薬局でほぼ無料でレンタルできます。処方箋は1ヶ月分ですが、産婦人科などに頼んで随時延長可能です。
ただ、ハイエンドの搾乳機は在庫がないことが多く、私は両側同時にできるmedelaメデラ社のsymphonyというものをどうしても借りたくて、いくつか薬局をはしごしました。
公園で一人でベビーカーを押す男性多発!
これは国の制度やサービスではありませんが、フランクフルトで公園を歩いていると、一人でベビーカーを押している男性をかなり頻繁に見かけます。
日曜日午前などは男性おひとり様ばかりで、「女性はどこに?」と不思議に思うほどです。
単に「若い世代の男性は子育てに協力的だからかな」と思っていましたが、フランス人の主人や他のドイツに住むフランス人の知人も「こういった風景には驚いた」と言っていたので、ドイツ特有かもしれません。
ドイツ特有と言えば、ドイツの産院では頼むと自分の胎盤をもらえます。
「もらってどうするの?」という感じかもしれませんが、ホメオパシーではプラセンタを使った赤ちゃんの耐性と産後の母親の回復を助ける自然療法があったりします。
フランスなどではそもそも「いる?」と聞かれることもないようなので、これもドイツ特有なのかなと思います。
ドイツの出産に関する制度、いかがでしたでしょうか?
これからもドイツにずっと住みたいかはわかりませんが、出産に関わる一連のサービス、システムを経験して、ドイツで出産できたことはとても良かったと思っています。
Written by Towami(ドイツ)
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