ボンジュール!世界を飛ぶパラレルキャリア乗務員YACHIです。今年は、私にとっては50歳という区切りの年でした。
今回のコラムは、フランスでのキャリアの振り返りと、海外就職する時の心の持ちよう、そんなテーマで書きたいと思います。
20代で2回もリストラに遭った東京在住時代、その後単身でパリへ。海外就職の道を模索した長い道のりでした。
22歳から東京、31歳からはフランスで2人の子供を出産、子育てしながらほぼノンストップで5社のまったく違う業界、職種でフルタイムで働いてきました。
10代の頃は、フランス生活やフランス語習得はただの憧れでした。20代は英語習得に必死になり、念願の外資系の会社にリストラの逆境後に就職。
日本、アメリカを往復する生活をしながらいろいろ調べていくうちに、北米よりヨーロッパ、大好きなフランスは女性に優しい国だとわかりました。
将来、家庭を築きながらキャリアも継続したいという強い思いがあり、30代で渡仏した理由は、ワークライフバランスがキーワードでした。
その理想を現実とするために、フランス語にはまだ自信もありませんでしたが、パリで就活し、なんとか唯一面接をした5つ星ホテルに就職し、その後エアラインに転職したのが2005年。
その後、2人の子供を出産、育児をしながら働いてきました。10歳年下のフランス人夫のサポートがあったからこそではありますが、働きやすい環境にあったことも大きな理由です。
時短システムに関しては、産経ビズ「CAのここだけの話」コラムにも掲載させていただいていましたが、驚くほど女性に優しいシステムです。
私が働いてる会社では、有給休暇、育児休暇、時短システムなど、仕事をしながらもそれぞれが置かれた環境に合わせて、仕事の量を調整することが可能です。
働きながら家族との時間も大切にできる、いいとこどり!そんな欲張りで夢のような最高の働き方が、フランスには存在します。
他にも、会社から許可が下りれば、理由は関係なく無給休暇を取得できる制度もあります。
実際に仕事をお休みして、大学や大学院で学んだり、別の業界に転職するためにお菓子、お料理学校にて学んでいた先輩もいらっしゃいました。
起業を後押しする、素晴らしいシステムもあります。会社に2年間も籍を置きながら起業、その後起業がうまくいかなければ、元の役職に戻れるというものです。主人はそのシステムを利用し、安心して起業できました。
フランスだけでなく、いろんな国で女性が子育てしながらキャリアを継続、新しいスキルを学ぶシステムがあると思います。
いろんな所で情報が手に入る今、海外に行く前から情報を収集、どこの国で働くかであなたの将来が変わってきますので、情報リテラシーが大切になっていきます。
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