Bonjour! フランス在住のFamily Journey1.2.3代表でグローバル親子コミュニケーションコーチのNAOKOです。
フランスは言わずと知れた美しい国であり、文化と歴史に溢れており、世界中から憧れられる国ではあります。
ですが、さまざまな人種や宗教の人が共存しているからこそ、一旦どこかの国で戦争が始まると、テロの脅威と日々隣り合わせの中で生きなければいけない国に変化します。
今回のイスラエルとパレスチナの影響により、私達の生活には大きな影響がありましたので、事実をお伝えしていきたいと思います。
戦争が起こって以降1か月程、ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿などの有名な観光地、フランス全土の空港に度重なる爆弾予告がありました。
実際に爆発することはありませんでしたが、毎回観光客が避難をしたりするなど、大変な状況が続きました。
ちょうどその時期、オルセー美術館で行われるゴッホのワークショップに子供と一緒に参加する予定でしたが、念のため参加を取り止めたほどです。
日本にいると、宗教の戦争はあまり身近に感じないのではないでしょうか?私自身、フランスに住んで初めて影響を強く感じました。
インターナショナルSOSという、海外在住者の安全を守るためのセキュリティメールが届く設定をしているのですが、この頃は「宗教関連の場所に近づかないように」と毎日のように通知がありました。
フランスでは宗教に関する国勢調査のデータがないので正確な数字は分かりませんが、フランスの人口に対しての宗教の割合、どの地域に住んでいるのか、関連施設はどこか、シンボルは何かなど、多くのことを調べてみました。
すると、自分が思っていたよりも身近に、かつ今までまったく気付かなかった事実を知りました。
例えば、ユダヤ教の教会であるシナゴーグの場所を調べてみると、ビルの中など外からは分からない形で多く存在をしているため、毎日のように子供を連れて隣を通っていた場所にもありました。
このように現地に住んでいても、意識をしていないとまったく知らずに過ぎてしまっていることがあるのだと痛感しました。
なんと私の子供が通っている学校に対しても爆弾予告があり、急遽全校生徒が避難し、親が迎えに行くという事態になりました。
朝、子供達が登校する時間帯に、学校のある場所に爆弾を設置したというメールが学校に届きました。すぐに子供達は近くの避難施設に非難をして、30分後には親が迎えに行くことになりました。
1日調べた結果、爆弾はどこにも隠されていなかったので、ひとまずほっと一安心。その後、うちの学校だけではなく、他の複数の学校に対しても爆弾予告がされたことも分かりました。
爆弾予告があった日は、2015年に起きたパリの連続テロ事件の日でした。きっとメッセージ性の強い日だったのでしょう。
この爆弾予告をきっかけに、日本にいた時には身近でなかった、連続テロ事件についてもちゃんと調べました。
やはりこちらも宗教を発端とした事件であったとのことで、宗教戦争が身近であることを痛切に感じた時でした。
ちなみに、フランスでは一番被害の大きかったバクタラン劇場の名前をとって「バクタラン事件」と言うことが多いです。
そしてなんと悲しいことに、つい最近自宅から歩いてすぐの場所で人が殺されるテロが発生してしまいました。亡くなってしまった方はドイツ系の観光客で、無差別に被害に遭われてしまいました。
何度も家族で通っている場所で起きてしまった事件ですので、とても恐怖を感じました。明日は我が身とは本当にこういうことを言い、日々今ある日常に幸せを感じます。
このように非常に怖い思いをしましたが、今回のことをきっかけに、
「世界にはどんな宗教があるのだろうか?」
「なぜ戦争が起きるのか?」
「今ある生活は当たり前ではない。明日変わることもある」
こんなことを会話することができたので、非常に良い機会となりました。これも非常に大切なグローバル親子コミュニケーションだと思います。
こうした会話をしたことで、子供も外を歩いている時になんとなく歩くのではなく、周囲を見渡して注意をするようになりました。
また、今ある毎日により感謝をするようになりました。「明日美味しいご飯が食べれなくなるかも!」とご飯も残さなくなりました。
私達の経験が、ぜひ皆さんの家族で話し合う1つのきっかけとなりましたら幸いです。
私自身が海外と日本で教育を受け、海外と日本で子育てをしてきたからこそお伝えしたい、ご家庭でできるグローバル共育。
ご興味ある方は、グローバル親子コミュニケーション【体験会】でお会いしましょう。ご予約はこちらから。
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また、Family Journey1.2.3のサイトでは、グローバル親子コミュニケーションを通して、日常生活を楽しく学びにするヒント、フランスのバカロレア・トップの学校に通っている我が家の子育てなどについて、お伝えしています。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう!Bonne journée!
Written by NAOKO(フランス)