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「格差社会に立ち向かえる子」を育てる ②「本当に大切なことが分かる親」とは?

2023年1月25日
NAOKO (フランス)

「子育ての情報が多すぎる!」と悩んでいませんか?

こんにちは!フランス在住のFamily Journey1.2.3代表・グローバル親子コミュニケーションコーチのNAOKOです。

前回のコラムでは、「広がる格差社会に立ち向かえる子」を育てる親子コミュニケーション3つのポイントのうち、①「得意」を観察して伸ばしてあげる親についてお伝えしました。

非常に反響も大きく、またご心配されている親御さんも多いなということを、改めて感じました。

今回は3つのポイントの2番目である「本当に大切なことが分かる親」についてです。

「子育ての情報が多すぎる!」と悩んでいませんか?ネット社会と言われる現代。皆さんも子育てに悩みがあったら、まずはネット検索していませんか?

「子育て」と検索すると、ありすぎるぐらい子育て情報が載っていますね。溢れる情報の中から、「一体何を選べばいいのか?」と悩んでしまうママやパパも多いのではないでしょうか。

コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授の「ジャムの研究」と呼ばれる面白い実験をご存知でしょうか。

スーパーの店頭に、24種類のジャムを並べた時は買い物客の60%が立ち寄り、3%の人しかジャムを買わなかった。しかし、ジャムを6種類に減らすと、立ち寄ったのは40%の客ですが、買った人は30%になったというのです。

つまり、人は情報量が多いと興味が湧くのに、いざ決める時には迷って動けなくなってしまうということです。

皆さんも、インターネットやSNSで沢山情報収集したけど、結局疲れて決められなかった・・ということはないでしょうか?

 

親が情報に振り回されてしまうと子どもはどうなる?

このように、「情報が多い」というだけでも人を困らせます。さらに情報の中には、素晴らしい内容もある一方、信頼の置けない情報も山のようにあります。

以前からそのような情報はありましたが、テレビや新聞社等という媒体以外に、私を含めた「個人」がブログやYoutube、SNSなどで自由に発信ができるようになったため、そうした情報はより増えてしまいました。

更に、IoT(モノのインターネット)が進めば、人だけではなく、あらゆるものが情報を発信することができるようになってしまい、もう誰も情報を制御できない社会になるかもしれません。

この世の中で大切なことは、目の前にある溢れる情報の中で、「本当に大切なことを見極め、何を選択し、どう決めて行動していくか」です。

まずこれを親ができるかできないかで、「情報格差」が広がっていきます。

親である私達が、情報に振り回されてしまい、未来のある子供達はどうなるでしょう?

「本当に大切なこと」を見抜く力のないまま、なんとなくネットで見つけた、いかにも良さげな情報や勉強法を見て、「あれもしなきゃ。これもしなきゃ」と押し付けてしまうと、結局お子さんに合わない場合も多いです。

そして押し付けられてやったお子さん自身も、自分で考えたり、決断したりする力を育てることができず、悪循環です。

まずは親が、ご家庭にとって「本当に大切なこと」をしっかりと見抜く力を持つことが重要です。

そして、その力を普段の親子のコミュニケーションの中で、子供達に手渡してあげること。これが、今後とても重要になってきます。

次のページ「本当に大切なこと」を見抜く力を家庭で育てるには?

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