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「結婚・出産すると自由が奪われる」は本当?子供をきっかけに海外移住が現実に

2023年8月17日
宮下なみ子 (ジョージア)

東欧ジョージアで、たまにwebデザインを教えています

コラムを読んだアシスタントからのメッセージ

最近アシスタントが増えました。ジョージアで時折webデザインの講師をしているのですが、その際に教えた一人“迷えるアラサー”Tちゃんが講座後も会いに来てくれたり、オーストラリアに移住した後も熱烈メッセージをくれたりと、ご縁が続いたのでアシスタントをしてもらうことになりました。

そこである日、世界ウーマンの記事整理を彼女に頼みました。早いもので本コラムも連載して1年半を超えており、整理の必要があったのです。コラム整理の際、記事を読んでとても嬉しい感想をくれました。

そこで今月のコラムでは、そのメッセージをご紹介するとともに、そのメッセージに隠された私たち女性に降りかかってる問題について書きたいと思います。

<メッセージの一部を抜粋>

コラムも隅々まで拝読させていただいて、日本に対する違和感に共感する部分が多かったり、改めてジョージアの魅力を知り、再訪したい気持ちが強くなりました!

私が結婚・出産したいと思えない理由が、自由が奪われるということでしたが、「子供と一緒にやる」ということが逆にかっこよくて素敵だなと感じ、自分のライフステージを一つ進めてみようかなと思えるようになりました。

自分にとってすごく大きな心の変化が起きていてびっくりしています。収入源の面ではまだまだ課題はありますが、今後の人生における選択肢が広がり、気合が入りました!

「結婚=幸せ、出産=幸せ」ではない。でも、「=不自由」でもない。

 

出産という出会いほど大きな出会いはない

最初に読んだ時、「とても嬉しい!」と感じました。彼女は以前「私は結婚しない、出産しない」と断言していました。別にそれは悪いことではありません。

私は離婚を経験しているので、「結婚=幸せ」ではないことを知っていますし、「出産=幸せ」とも思いません。

ですが、「結婚=人生の墓場」でもないと思うし、「出産=不自由」でもありません。私は、女性の結婚・出産・仕事と、幸せ・自由はすべて両立できるものだと信じています。

たしかに子供は面倒くさいです。いつも聖母マリアのようになれたらどんなに良いか…。現実は、「部屋片付けろ!」「YouTube見るな!」と怒る毎日です。

その上、お金もかかるのですから、「出産したくない」と思う若者が増えているのも至極当然です。

ですが、自分の人生に大きな影響を与える出会いもまた、出産なのです。

私も43才、いろんな人に出会いましたが、出産という出会いほど大きな出会いはありません。無条件かつ反射的に自分の命を投げ打てる存在は我が子しかいないのです。

もちろん、人それぞれ事情があります。子供を望んでも叶わない方もいます。でも、そういう特別な事情がある方こそ、こう思うのではないでしょうか。

若くて健康な肉体を持っているのに、「みんなそう言ってるから」という理由だけで盲目的に人生の選択を放棄している、それこそが不自由ではないかと。

 

女の敵は女?

我が子がキリストなら私もマリアになったかは不明だが、私がマリアならキリストは部屋を散らかしただろう

「結婚したら、子供産んだら、夢を諦めなきゃ」。

そんな考えは古い時代の呪いです。結婚しても自由はなくならないし、家族と一緒に夢を追いかけたらいいんです!

むしろ、一緒に夢を追いかけられるのが家族!もちろん男性も。夫になっても、父になっても、自由と幸せと夢は両立できるはずなのです。

人生という大海原を同じ船に乗って共に航海するのが結婚。なのに、なぜか船の上で「自分の方がしんどい!」と謎の争いが勃発。生物学的に妊娠出産できるのは女性だけなので、その約1年は身動きがしづらくなるのは事実です。

ですが、出産後もなぜか妄信的に女性の担当になっているケースがいまだに多いです。本当に根深い問題です。

「こうすべき」「みんなそうしている」といった世間様の声はとても強力です。特定の誰かが言ったわけじゃないのに、なぜか大勢が言ってるような気持ちにさせる恐ろしい存在。それが世間様。

大切なのは、自分の伴侶ときちんと向き合うことだと思います。謎の世間様には一旦ご退席いただいて、お互いどうしたいのか話し合う必要があります。

また、結婚前の人は、その相手が真の伴侶かどうか冷静に考えるのも大切です。

それこそ世間様が「そろそろ結婚しなきゃじゃない?」と耳元で囁いた時、偶然近くにいた人を選んでいませんか?しっかり両方の目を開けて話し合いましょう。

そして、結婚後は片目をつぶりましょう。離婚はしないに越したことはありません。とても面倒臭い。

 

結婚や出産がきっかけで生まれる夢もある

女は、楽しいときに特別な輝きを放ちます

上に「出産が自分の人生にとって大きな出会いだった」と書きましたが、私は出産しなかったら海外移住しなかったと思います。

子供の時から「いつか海外で暮らしてみたいな」とは思っていましたが、子供を持たなかったら特に自分から動くことなく、日本で働いていたと思います。

でも、子供が生まれて日本の教育に疑問を感じたことをきっかけに、海外移住が明確な夢になり目標になりました。このように子供の存在がきっかけで生まれる夢もあります。

「女の敵は女」という言葉がありますが、実際問題として、女性はそのライフステージによるカテゴライズが強いと感じます。独身/既婚/バツあり、仕事してる/してない、子なし/子あり。

でもカテゴライズと敵かどうかは別問題です。結婚したから偉い?独身だから自由?若い女は魅力的?歳をとったら終わってる?出産したら偉い?選択子なしは賢くて、でも不妊は不幸?そんなことない!

ライフステージの違いに勝ち負けなんてないのです。ただ、状況が違うだけ。それだけの話のはずで、敵味方もないんです。なのになぜか敵対する。

私たちは同じ仲間。自分たちの幸せ、楽しさ、美しさ、健康、そして夢を共に追いかけてリスペクトしあえるウーマンのはずです。

引き続き私自身の夢を追いかけつつ、自分の経験をシェアすることでみなさんの夢を叶えるお手伝いやきっかけになれたら良いなと思います。それではまた、次回のコラムをお楽しみに!

Written by 宮下なみ子(ジョージア)

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