「なんで日本ってこんなに待機児童多いの?フランスは預かってもらうところたくさんあるんでしょ?いいなー」という声もよく聞きます。
でも、フランスでも自分が入れたい保育園にいくらでも入れられるわけではなく、待機児童はあります。
特に、私が住んでいるパリの都市部ではなかなか保育園に預けられず、妊娠が判明したら保育園探しをすぐに始めるのが主流なようです。
また、日本のように保育園が見つからないからと会社に育休を伸ばしてもらえるかというと、そうではないのでみんなベビーシッター(ヌヌさん)などを利用してやりくりしています。
シッター代金は政府から補助金がもらえますが、実際にはかなりの金額をシッターさんに費やさざるを得ないのが現実のようです。
その上、親の頭を悩ませるのが、信頼できるヌヌさん探しです。質を考えなければたくさんいますが、現実問題として「信頼できるヌヌさんを探すのは非常に大変」と言われています。
しっかりと質の高い仕事をしているヌヌさんもいますので、すべてのヌヌさんがという訳ではありません。
ただ、子供を公園に連れていっても子供と遊ぶわけではなく、スマホをずっと見ていたり、同じ民族のヌヌさん同士でずっとお話をしていたりして、子供から完全に目を離している人も多いです。
ましてや親が子供に愛情を注ぐように、愛を持って接していると思えるヌヌさんはかなり限られます。
客観的に見てそう感じるので、自分の子供をヌヌさんに見てもらおうとはとても思えません。
フランスに来る前は、「ヌヌさんを雇ってもう少し自分の自由な時間も」と思っていた私ですが、結局ヌヌさんを雇うことは一度もなく、自宅に来てもらうベビーシッター兼家庭教師の方に定期的にお願いしている状況です。
このように「フランスの子育てはリスクとも隣り合わせ」だと思う今日この頃です。
日本に住んでいる時は「日本ってなんて子育てがしにくいのだろう」と感じることもありましたが、実際に別の国に住んでみると、「国によって子育てやキャリアの悩みはみんな抱えているのだな」と改めて感じました。
でも一点、フランスで子育てができて良かったと強く思えるところがあります。
それは、「家族でのコミュニケーション」を大切にするところです。
フランスの人は会社終わりに飲み会に行くことはせず、家族と過ごすことを大切にしますので、日本では飲み会が多かった夫も、ほぼ毎日家で一緒にご飯を食べています。
休みの日も会社の人と過ごしたり、ゴルフに行ったりすることもなく、家族で一緒に過ごして、コミュニケーションを大切にします。
ただ一緒に過ごすだけではなく、子供の考える力を付けたり、やる気を引き出したりするのも上手な人が多く、グローバル親子コミュニケーションコーチである私も、毎回学びになることが多いです。
私自身が海外と日本で教育を受け、海外と日本で子育てをしてきたからこそお伝えしたい、ご家庭でできるグローバル共育。
ご興味ある方は、グローバル親子コミュニケーション【体験会】でお会いしましょう。ご予約はこちらから。
また、Family Journey1.2.3のサイトでは、グローバル親子コミュニケーションを通して、日常生活を楽しく学びにするヒント、フランスのバカロレア・トップの学校に通っている我が家の子育てなどについて、お伝えしています。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう!Bonne journée!
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Written by NAOKO(フランス)
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