クラスルームでの様子
また、フィリピンと言えば首都マニラやセブ島が有名ですが、私は地方都市ドゥマゲッティ(ドゥマゲテ)を薦めます。
大都市は車が多く、どこに行くにも渋滞があり、その上家賃も物価も高くなりがちです。そして人もギスギスしがちです。
私は子供がいるので、やはり治安とコストパフォーマンスの良さは重要。とはいえ、田舎すぎて不便なのも困ります。大型ショッピングモールや、学校の選択肢も欲しい。この希望を叶える街がドゥマゲッティなのです。
そんなフィリピン・ドゥマゲッティの学校では、夏休みにサマーキャンプを開催します。私の娘たちはそれに申込み、他にも参加したい家族の申込みや手配などのお手伝いしました。
参加した子は小学生を中心に、下は2歳から上は中学生まで。ほとんどの子が英語は話せず、初日はとても緊張していました。
しかし、うちの娘含め、他に日本の子たちがいたので、すぐに緊張はほどけて学校を楽しんでいました。
最初は緊張と苦手意識で何も話せなかった子が、数週間後には「お母さん!『一緒に遊ぼ!』ってなんて言うの!?」と質問する姿に感動しました。
話は逸れますが、日本から参加した子たちはほぼ全員、英語に対する強い苦手意識を持っていることが私は気になりました。
今、日本では小学3年生から英語教育が必修化されているはずなのに。それも知識の問題ではなく、ほぼ全員が英語への羞恥心や苦手意識だけが立派に身についているのです。
ジョージアの子供達は、私(外国人)を見るや「ハロー!」と声をかけてきて、「英語を話したぞ!」とドヤ顔。こうやってどんどんアウトプットするので、ジョージア人の言語習得力はとても高いです。
2年前、私がジョージアに移住した時はロシア語しか話せなかった60歳代のおじさんは、今ではかなり英語が話せます。
国民性の違いは多少あるかもしれませんが、それにしても子供たちがみんな口を揃えて「英語分からない!」と断言する様子は、教育に問題があるのでは?と思います。
今回のサマーキャンプは4週間でした。もちろん、この短期間で英語がペラペラになるはずありません。
ですが、前述のように苦手意識をなくしたり、「留学先で出会った子にまた会いたい!」と思ったり、「おいしいフルーツをまた食べたい」と思ったりするには十分な時間があります。
実際、小学生高学年の女の子は下見&現地校を体験したことにより、意欲的に英語を自分から学ぶようになったそうです!
また、大人もフィリピンなら格安で学ぶことができます。冒頭のとおり語学学校は高額ですが、家庭教師を雇って自宅に来てもらえば、グッとコストを下げられます。
教師によりますが、一時間1000円から学ぶことができます。しかも街の人も英語が通じるので、普通に買い物してるだけでもアウトプットが可能です。
普段は日本で暮らして英語の勉強(インプット)を積み重ね、長期休みにフィリピンで低コストにアウトプットをするというプチ留学スタイルを、毎年または年に2回行って語学力・海外経験を積み上げつつ、並行して、仕事や家族の折り合いをつける。
これが遠回りなようで、近道ではないかと私は思います。海外移住・海外留学したい方の参考になれば幸いです。
最後にお知らせです。私が拠点を持つジョージア&フィリピンでは下見ツアーを開催しています。暮らしに必要な場所、学校、病院などの見学を行います。
詳しくはブログ、インスタグラムをご覧ください。それではまた、次回のコラムをお楽しみに!
フィリピン・プチ英語留学&イベント参加者の皆様と
Written by 宮下なみ子(ジョージア)
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