Bonjour! フランス在住のFamily Journey1.2.3代表でグローバル親子コミュニケーションコーチのNAOKOです。
このコラムをご覧いただく方は、お酒が好きな方が多いかもしれません。しかし、やはりお酒ですので、なかなか子供と一緒にワインを学ぶという機会は少ないのではないでしょうか。
私は世界的にワインで有名なフランスで産地などを色々と巡ってみて、子供も一緒にワインの教養を楽しみながら、学ぶことができると知りました。
実際に現地に行ってみることが一番ではありますが、もちろん現地に行かなくても、ご家庭でできることはたくさんあります。
前回のコラムをまだご覧になっていない方は、「世界遺産を巡りながらワインの魅力を子供と共に探索!【ブルゴーニュ編】」からどうぞ。
そして、今回のテーマは、「シャンパン」です。
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で生産されるスパークリングワインのことです。と偉そうに説明していますが、20代の頃は炭酸が入っているワインは、すべてシャンパンだと思っていた私。
でも、実際にフランスに来て、シャンパンについて学びを深めていくと、シャンパンの製造には多くの人が関わっており、歴史を守ってきた努力や誇りを感じることができました。
今回私たちは、シャンパーニュ地方ランス(Reims)にある、2015年に世界遺産に設定された「カーブ」に行ってきました。
シャンパーニュ地方には多くのカーブがあるのですが、今回行ったのは日本でも非常に有名な「POMMERY(シャンパーニュメゾンポメリー)」です。
カーブとは、シャンパンを熟成させるために使用する地下の洞窟で、シャンパンの品質や味を向上させるために不可欠なのですが、規模がとても大きく、実際に入ってみると地下の大聖堂のような空間です。
温度は10度前後、湿度は90%以上に保たれており、不思議な場所に迷い込んだような気持ちになります。
ここには、ホテルオークラ東京専用セラーがあったり(写真右上)、世界的アーティスト YOSHIKIとコラボして作った金色のボトルのシャンパンが保管されていたり(写真右下)、日本とも非常に繋がりが深いのです。
また、POMMERYのカーブはクリエイティブな見せ方をしており、所々にカーブの特性を生かしたアート作品が展示されていて、子供も楽しんで探検をすることができました。
例えば、写真左下をご覧いただくと、石でできた絵の下に楽器が置いてあるのですが、子供がガイドさんに質問をしたところ、
「シャンパンの保存には高い湿度が必要。上の穴から落ちてくる雨も大切な要素。そしてこの雨が奏でる楽器の音色が芸術」と説明をしてもらい、とても興味深く聞いていました。
なかなか実際には足を運べないという方も、Youtubeなどで検索すると洞窟の中の様子を見ることができるので、ぜひお子さんと一緒にご覧になってみてはいかがでしょうか?
洞窟を探検した後は、お待ちかねの食事とワインのマリアージュ!ポメリーの内部にある「Le Réfectoire」というレストランでお食事をいただきました。
子供達もシャンパンの試飲!というわけには行きませんが、シャンパンの風味や香りを楽しむことはできます。爽やかな泡立ちに興味津々の子供達。4種類のシャンパンを試飲したので、並べて色の違いを比較したり・・
ちなみに「マリアージュ」とは、料理とワインとの組み合わせが良い時に使うのですが、個人的にはこちらのメニュー「ホタテのカルパッチョ・トリュフ添え」が、シャンパンと合わせてとても美味しかったです。
普段の生活の中でも、お酒に限らず、「どんな飲み物には、どんな食べ物が合うかな?」と色々と会話をしてみると、食事の楽しみも増えると思います。
最後にもちろん、ワインの飲酒年齢制限についても子供に説明しておくことが重要です。
子供と一緒にワインの勉強をする際には飲酒ではなく、ワインの文化や歴史に焦点を当て、ワインの世界を通じて彼らの好奇心や知識を広げることが大切ですね。
私達の経験が、是非皆さんの家族で話し合う、1つのきっかけとなりましたら幸いです。
私自身が海外と日本で教育を受け、海外と日本で子育てをしてきたからこそお伝えしたい、ご家庭でできるグローバル共育。
また、Family Journey1.2.3のサイトでは、グローバル親子コミュニケーションを通して、日常生活を楽しく学びにするヒント、フランスのバカロレア・トップの学校に通っている我が家の子育てなどについて、お伝えしています。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう!Bonne journée!
Written by NAOKO(フランス)