ヘッドシェフのJohn氏は、寿司と日本食の業界で10年の経験があります。
和食の世界に入ったきっかけは「すきやばし次郎」の二郎さんをとりあげたテレビ番組を見て、その常に学び探求し続ける姿勢に感銘を受けたこと。
料理を作るJohn氏の美しい所作を見ながら、カジュアルに会話を楽しみつつ極上のお料理がいただけます。
ピンと張りつめた空気のある一枚板のカウンター席ですが、気さくな好青年のJohn氏が、その雰囲気を和らげてくれる感じで、1人できても十分楽しめると感じます。
オーナーは大の寿司好きで、食材やお酒についての知識がものすごい人。
SUSHI SHIN心をオープンさせるにあたり、利益追求ではなく、とにかく極上の体験を追及したいという、半分趣味のようなコンセプト。だから仕入れる食材はすべて、最上級のさらに最上級なものばかり。
カウンター12席のみ(現在は距離をさらにとって7席)のお客様に対して、丁寧に世界観を作り出しています。
最上級の食材や寿司を知り尽くしたオーナーが、新進気鋭の料理人John氏にある程度自由にやらせているという印象。
また、オーソドックスな純日本食ではなく、ヒュージョンスタイルでトリュフやキャビアやウニをふんだんに使った料理は、アジアの富裕層の心をがっちりつかむ内容です。
この雰囲気とスタイルで、きっとずっとよいものを顧客に提供し続けられるのだろうなという気がします。
今回オーナーから「前から話していた、幻の食材ぶどうえびが入荷したばかりだから、おいで」と電話をいただき、すぐに飛んでいきました。
ぶどうえびは、北海道の羅臼で夏の間だけ、1日に数キロしか水揚げされない希少な海老。日本で6尾15000円で流通しているほどの高級品です。深い紫のぶどう色の海老で、ものすごく甘くてねっとりとからみつく味わい。
私は北海道で過去2回だけいただいたことがありますが、それがジョホールでいただけるとは信じられません。マレーシアにいながら、日本にいるのと変わらない食材がいただけるのは夢のよう。
頭はカリカリに揚げて、ブルーソルトをかけていただきました。ぶどう海老の卵は、プチプチとしてダシのようなやわらかい味でした。
ぶどう海老の他にいただいたのは、
・ラズベリーソースをかけたとろける岩牡蠣
・あん肝キャビア添え
・殻付きバフンウニにネギトロとキャビア乗せたもの
・にぎり寿司(しまあじに柚子胡椒と木の芽、中トロにゆずとキャビア、大トロ)
・サフランリゾットにバフンウニ、キャビア、伊勢海老、海ぶどう添え、
・わらびもち
・北海道メロン
・グリーンティムースにミルクフォーム
どれも完璧においしかったのは言うまでもありません。このクオリティのものが、日本ではなく外国でいただけることのすごさよ!
また、家で待つ子供に一部をお土産用に包んでいただきました。翌朝この極上朝食をいただいた子供の喜ぶこと喜ぶこと。
夏の間、入荷があればこの幻のぶどう海老をコースに組み込んでくれます。お子様連れの場合は、テーブル席になります。相談後、アラカルトで子供向けメニューを作ってくれるそうです。
ジョホールバルのグルメ情報を紹介したFBページ「Johor Bahru Gourmetジョホールバルグルメ」を運営しています。ぜひこちらもご覧くださいね。
【SUSHI SHIN 心】
住所:55 Jalan Keris1, Taman Sri Tebrau, 80050, Johor Bahru
TEL:07-333-9818
現時点では、夜6:00と8:30の2部制。(ランチ営業は今後検討)
https://www.facebook.com/sushishinjb/
Written by 土屋芳子(マレーシア)
1 2