実際に、私自身が自分の子供と会話をしてみた内容は、下記のイメージです。
「世界には色んな人がいるね。見た目はどうだろう?肌の色も、髪の色も、目の色もみんな違うね。日本人同士でもみんな違うね。でもみんな人間だし、みんな素敵だね。
そのはずなのに、昔から人間は『違う人』を、良くないと考えてしまうことが多かったんだ。だから、いじめや戦争が起きてしまうの。
じゃあ、男の子と女の子はどうだろう?
パパは男性で、ママは女性でお互い好きになって結婚したけど、女性同士で好きになる人、男性同士で好きになる人、男性も女性もどちらも好きになる人、身体は男性だけれど、女性として生きたい人もいる。
身体は女性だけど、男性として生きたい人とかも中にはいるんだよ。こうした人を『良くない』と考える人も沢山いたんだけど、今はこうした考えをなくそうと、沢山の人が頑張っているんだよ」
こんな形で話を始めると、幼い子供でもイメージが付きやすいようでした。
ちなみに子供が通う学校では、毎年「多様性」を大事にしようというイベントが行われています。
その日にはそれぞれが好きな花を一本持ってきて、一緒に歌を歌ったり、合わせてブーケを作ったり、そのブーケを絵に描いたりします。
日本から見ると、フランスは開放的なイメージかもしれませんが、実はフランスでも差別的な考え方は根強いと言われています。
しかし、同性婚が法律として認められてから10周年経ったフランスでは、象徴的な年ということで、数々の祝祭イベントが開かれているようです。
また、国内で最も多いLGBTのカップルが結婚しているパリ市では、LGBT専用の施設「La Bulle」が設立され、フランス国内外の差別を受けたり、LGBT自体が違法だと罰せられたりする国からの亡命者を支援することができるようになりました。
また世界では、6月はプライド月間「Pride Month」とされており、アメリカをはじめ、LGBTの権利や文化、コミュニティーへの支持を示す、様々なイベントが行われます。
東京でも「東京レインボープライド2023」が4月に開催され、2日間で24万人を動員するほどの盛り上がりだったようですね。
ここフランスでは、6月になるとフランスの各年で行われ、2022年は77都市で開催されたようです。今年のパリは2023年6月24日に開催されるようなので、注目したいと思います。
いきなり思春期になって「はい、性教育について話し合いましょう」となるよりも、幼いうちから少しずつ、「世界は今どうなっているのだろう?自分とは何だろう?男の子であることとは?女の子であることとは?」という会話しておくと、スムーズだという話を周りの方からも伺います。
そういった意味でも、私が現在多くの方にお伝えしている「グローバル親子コミュニケーション」は、とても大切なことだと改めて感じました。
私自身が海外と日本で教育を受け、海外と日本で子育てをしてきたからこそお伝えしたい、ご家庭でできるグローバル共育。
ご興味ある方は、グローバル親子コミュニケーション【体験会】でお会いしましょう。ご予約はこちらから。公式instagramはこちら。
また、Family Journey1.2.3のサイトでは、グローバル親子コミュニケーションを通して、日常生活を楽しく学びにするヒント、フランスのバカロレア・トップの学校に通っている我が家の子育てなどについて、お伝えしています。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう!Bonne journée!
Written by NAOKO(フランス)
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