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ベトナムで働く日本人として苦労したこと、知っておきたいカルチャー3選

2024年1月26日
平良弥生 (ベトナム)

ベトナム人達と働く上で知っておいた方がいいこと

「海外で働いている」と話すと、「すごいね!かっこいいね!」と言われることもしばしばありますが、働いている当事者からすると、毎日が必死です。

なぜならここは海外だから。文化も人種も育ってきた環境も、バックグラウンドがあまりにも違いすぎて、お互いが分かり合うなんて至難の業です。

私は今、ベトナムで働いていますが、日本とベトナムとでは国の置かれている状況の違いも大きく、ベトナム人達と机を並べて働く上で苦労したことも数多くあります。

今回のコラムでは、私がベトナムで働いてきて、ベトナム人達と働く上で知っておいた方がいいと感じたことを3つご紹介したいと思います。

 

時間にルーズなところがある

まず、これはベトナムに限った話ではないかもしれませんが、日本人と比べると、時間にルーズに感じることが多いです。

例えば、就業時間を少し過ぎて出社する程度なら遅刻にはならず、許容範囲のようです。

これは会社によっても規則が大きく異なり、1分でも遅刻をするとお給料から減給する会社もあれば、特に減給はなく、遅刻の酷い人に対して注意喚起をするのみの会社とそれぞれです。

ベトナムの場合、通勤ラッシュ時の渋滞が激しく、電車もないため、当日の交通事情が予測しづらいことから、多少の遅刻は遅刻としてカウントされないという事情もあります。

渋滞に巻き込まれたなどはまだ事情が理解できるのですが、社員旅行など、楽しいイベントがある時にはかなり早い時間に出社してきたりするので、その気になれば遅刻しないのではないかと思ったりします。

出社時間に限らず、締め切りを守ることも、どちらかというと苦手かもしれません。遅れることが普通なので、締め切り延長を前もって連絡、交渉するということもあまりありません。

 

業務時間中の内職

業務時間中にも関わらず、会社のパソコンを使ってオンラインショッピングで何か買い物をしたり、SNSを見たりしていることも多いです。

オンラインショッピングの場合は、ベトナムだと日本のように配達時間を指定することができません。

なので、自宅で受け取る人がいない場合は職場を受け取り場所に設定し、業務時間中に受け取らざるを得ないという事情があります。

かく言う私も一人暮らしなので、勤務先を受け取り場所に指定し、荷物を受け取ったことがあります。あまりやりすぎるのも良くないとは思いますが、こればかりは仕方ないです。

SNSに関しては、私は会社のパソコンで見たことはまったくないのですが、こちらのローカルスタッフたちは、人によっては自分のSNSを会社のパソコンで閲覧していることもあります。

会社のパソコンの画面が大きいので、おそらく他の人からも見えてしまっているのですが、あまり気になってはいないようです。

 

飲みニケーションが多い

最近の日本では、会社関係の飲み会はだんだんと減ってきているように思いますが、ベトナムではかつての日本のように、社内外で頻繁に飲み会が開催されます。

ベトナム人たちは、お酒が大好きです。「モッハイバーヨー!(1,2,3乾杯!の意味)」の音頭とともに、何度も乾杯を繰り返し、べろんべろんになるまでお酒を飲みます。

ベトナム人と仲良くなろうと思った時、一緒にお酒を飲んだり、食事をしたりすることが、一番手っ取り早い方法だと思います。

お酒を飲み交わすことで、相手との関係性を深めていこうとする文化があるからです。

特にベトナムでの一大イベントである旧正月前などは、取引先との飲み会や食事会が頻繁に行われます。

これはお酒に弱い人や、飲み会が苦手な人にとっては苦痛に感じやすい習慣かと思います。

ですが、あまり避けてばかりいてはベトナム人達と上手くやっていけなくなる可能性もあるので、自分で何らかの形でコントロールする必要があります。

以上が私が個人的に思うベトナム人達と働く上で知っておきたいことの代表的な3つです。

文化の違いは、時に大きなストレスにもなり得ます。余計なストレスを抱えてしまわないためにも、海外で働く際には、前もってその国のカルチャーや働き方を把握しておいた方がいいです。

ですが、「郷に入っては郷に従え」という諺があるように、彼らのやり方に多少なりとも合わせてみる、理解を示すこともとても大事なことだと思います。

そんな私は4年経った今でも、飲みニケーションは未だに慣れませんが、以前より少しお酒に強くなりました(笑)

Written by 平良弥生(ベトナム)

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