Bonjour!フランス在住のFamily Journey1.2.3代表でグローバル親子コミュニケーションコーチのNAOKOです。
美術館というと、「敷居が高いな・・」と思っている方はいませんか?
実際に私自身、芸術への関心が元々高かったわけではなく、我が家の子供たちもそうではありません。
特に上の息子は、「絵の鑑賞なんてつまらん。顕微鏡でミジンコをずっと観察していたい!」というタイプ。
そんな子たちも、フランスの美術館で参加した子供向けワークショップは毎回とても喜んでおり、今までちょっと距離が遠く感じていた芸術を身近に感じることができる素晴らしい機会でした。
また、必ずしもワークショップに参加しなくても、家庭で実践できるポイントがたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今まで、ルーブル美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館、ピカソ美術館で、それぞれ1回ずつ体験してきました。
親が一緒に同席が必要な場合と、逆に同席をしてはいけない場合があります。
金額も非常にリーズナブルで、大体子供は10€前後。特にルーブル美術館については、無料で参加できたことにビックリ!
美術館のワークショップでは、絵画や粘土などを使って制作をするのですが、制作する前に、必ず本物の芸術作品を鑑賞してイメージを膨らませます。
一番子供達が楽しんでいたのは、上の写真のオランジュリー美術館で行った「モディリアーニ」のワークショップでした。
まずモディリアーニの絵を1つ1つ見て回り、モディリアーニの大きな特徴である、細長い輪郭や首、鼻筋などを観察しました。
ワークショップの部屋に帰ったら、顔のマスクを紙粘土で作成。目をアーモンドでくりぬいたり、おちょぼ口を作ったり、まるでアフリカの民族のように顔に模様を描いたり、それぞれ自由に楽しんでいました。
また、絵を鑑賞する際には、先生が絵の人物が付けているものに似たネクタイやブラウスの襟、ブローチなどを持ちながら、「どの人物が付けているかな?」と子供達が楽しめるクイズを出していたのが印象的でした。
このような紙粘土の制作やクイズの出し方であれば、家庭でも実践できて、親子で楽しめると思いました。
「実際にワークショップに参加して、子供達の芸術のレベルや知識は上がるの?」というところも、気になるのではないでしょうか?
我が家の子供たちは、どのワークショップも楽しんでいて、作成した作品は今でも気に入って飾っていますし、その時に見た絵画作品はよく覚えていて、絵画の図鑑を眺めていると、「これはピカソの絵だね!これはモネの絵だね!」などと区別することができています。
私の方が度忘れしてしまい、「あれ、この絵描いた人誰だっけ・・?」と聞くと、「カンディンスキーでしょ!何で覚えてないの?」と怒られることも。子供の記憶力は素晴らしいですね。
「絵が上手になっているか?」については、「うーん・・(笑)」という感じではありますので、この辺は絵や作品を作ることが元々好きかどうかなど、個人差はあると思います。
ただ、ワークショップに参加したお陰で、色の使い方を感覚的に学ぶことができたと思います。
例えば、上記の写真のピカソ美術館のワークショップでは、正に「色」がテーマでした。
赤がベースで描かれている部屋、青がベースで描かれている部屋などをそれぞれ周り、「それぞれの人物はどんな表情や感情をしているのか」などについて考える機会となりました。
また、それまでは絵を描いても背景は真っ白だったのですが、さまざまな色を使って背景を塗るようになりましたので、その点は変化があったと思います。
ルーブル美術館とオルセー美術館のワークショップは、大人は参加禁止、子供だけの参加でした。
別れる時は少し不安そうな子供達でしたが、ワークショップが終わって迎えに行くと、楽しそうな笑顔。制作したものを喜んで見せてくれたり、制作の前にみんなで鑑賞した作品の前に案内してくれたりしました。
ちなみに、ルーブル美術館は「水の反射」がテーマ、オルセー美術館は「動物」がテーマでした。
もし日本でも美術館のワークショップがある場合は、ぜひ子供たちを連れて行ってみてください。
ご家庭で美術館を周る時にも、「テーマ」を決めて鑑賞したり、鑑賞した後に何か制作をしてみると、よりお子さんの記憶に残るので、ぜひトライしてみてくださいね。
私達の経験が、皆さんのご家族のお役に立ちましたら幸いです。私自身が海外と日本で教育を受け、海外と日本で子育てをしてきたからこそお伝えしたい、ご家庭でできるグローバル共育。
ご興味ある方は、グローバル親子コミュニケーション【体験会】でお会いしましょう。ご予約はこちらから。
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それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!Bonne journée!
Written by NAOKO(フランス)